判決の報告(2022年3月)

最初に

・この記事はこの記事の発信者情報開示訴訟で開示した3人のうちの2人を被告にした、損害賠償請求訴訟の判決の事例の共有です。

・この記事は発信者情報開示訴訟を安易に勧めるものではありません。

 

・発信者情報開示訴訟についてはこちらの記事をご覧ください。

 

<判決>

判決

 2022年3月 判決

 2022年4月 双方控訴なしで判決が確定

 44万7000円+5万3150円(遅延損害金)=50万0150円
 50万0150円×2人分=100万0300円
 が、一括で振り込まれ終了しました。

 

 コロナ禍で裁判所が止まったり、期日がなかなか入らなかったこと、裁判官が異動で1回、裁判官ご本人の事情で1回変更になったため、判決までに2年半かかりました。。。

 

 

以下、参考になりそうな内容を抜粋し、事例として共有いたします。

 

■調査費用(発信者情報開示訴訟費用)は1/2が認められました。

内容証明送付や訴訟外での示談交渉の費用、この損害賠償請求訴訟費用は上記には含まれません。

 全額認められるケースもあり、判断は裁判官で分かれます。

 

■被告らはこの記事でまとめられているような過激なファンの人達でした。

お友達同士でつるんで嫌がらせする人達なので、弁護士もお友達同士で二人で仲良く割り勘で依頼されていました。

上記の記事と同様に、損害賠償請求訴訟中も指輪を絡めて私の人格批判を主張していました。。

 

■裁判所主導の和解であれば25万円(※これは裁判所ではなく私が出した和解可能金額)で済んだ所、44万7000円の判決が出ました。

 

和解の詳細は以下を参照

 

■被告らからは、誹謗中傷を投稿した理由の説明や、本人の属性情報の開示は一切ありませんでした。

 分かるのは住所氏名のみで、何故私を誹謗中傷したのか、被告達がどういう人なのかなどの情報は一切分かりませんでした。

 よく体験談で「専業主婦で育児が大変でストレスがたまってやった」などの言い訳をされた話を聞きますが、本人が情報を開示しなければ人となりは一切分かりません。

 

■被告らから謝罪は一切されていません。反省の言葉の類も、最後まで一言もありませんでした。(私の人格批判は山ほどされた。)

実際に訴訟で使われた反論とそれに対する裁判官の見解

※ネット上でよく使われる主張をとりあげています。

 

①投稿内容が真実であれば誹謗中傷にならない。

※この訴訟では、被告側から真実だと主張されていましたが、事実無根のデマです。

 

<前提>

被告達は私が妄想や虚言癖のある精神障碍者で、私がSNSで行ったライフログ的な投稿から読み取れる学歴や職業、事実婚の配偶者との生活を全て精神の病気からくる妄想で嘘だとする内容の投稿をし、権利侵害が認められて発信者情報開示の判決を受けました。

損害賠償請求訴訟では、被告達は投稿は意見・批判の範囲であり、投稿内容の真実性は争わないと主張して、本人尋問を拒否した後で一転し、最終書面で主要部分が真実であると主張しました。

 

なお、裁判所からも私の妄想や虚言でなく全て事実であると以下のように認定されています。

※学歴だけは卒業証明書を提出したので、事実と認めるそうです。。。

病気は真実、職業は私が提出した証拠資料以降はずっと無職だから真実、配偶者は実態が事実婚かは分からないので真実らしい。。

勿論、無職じゃないです。。。私がずっと無職で配偶者がいないなら、どこから訴訟費用を出したんですかね。。

※ちなみに被告らは損害賠償請求訴訟中も、原告は二次創作をしていると批判していましたが、判決文の中で二次創作という単語が出てきたのはここだけでした。(訴訟に関係ないので華麗にスルーされた。)

 

<判決文から抜粋>

 


※主張自体失当、とは以下を参照。

 


そもそも病歴は個人情報です。

LGBTアウティング等がプライバシーの侵害になるように、本人が開示していない病歴を公開するならば公共の利害に関わる事柄について公益目的で行い、かつ投稿内容が真実である必要があります。

真実だから何を書いても良い訳ではないです。

 

会ったこともない人間を精神の病気扱いして、公共の利害に関わる事柄&公益目的だったと主張するのは不可能でしょう。

インターネット上では意見や価値観が違う相手をすぐに精神の病気扱いする風潮がありますが、名誉棄損やプライバシーの侵害になりますので、やめましょう。

 

和解は脅迫だから屈する必要はない、訴訟で判決出るまでやれば罪に当たるか分からない、と一部の人達がよく言ってますが、それは最後まで戦う覚悟がないと言えない台詞なので、裁判所からの本人尋問を拒否るくらいなら、和解した方が良いんじゃないかなーと個人的には思います。。

実際の損害賠償請求訴訟は、インターネットの匿名の投稿のように、安全な場所から石を投げられるようなものではないからです。

 

 

心療内科や精神病院を受診するように勧めただけだから、誹謗中傷ではない。

 

<判決文から抜粋>

 

ADHD」「アスペ」「統合失調症」等の具体的な病名や、「妄想を見ている」「幻覚が見えてる」等の病態まで指摘すると、名誉棄損や侮辱だけではなくプライバシー権を害したと判断される可能性がありますので、人をすぐ病気扱いするのは本当に辞めましょう。

 

③原告に向けた投稿ではない

 

 

 

 

女性オタクはすぐ何でも割り勘にするけど、弁護士費用を割り勘にするのは個人的にはおススメしないです。(※私個人の見解です。)

判決文の中で、個別の投稿に対する裁判所の判断内でも全て「被告らは」と複数形で記載されているように、この事件内では投稿が単独の犯行として扱われていません。

弁護士を共同で立てた二人は、単独ではなくグループで誹謗中傷をしたと裁判所から判断されており、結果、投稿内容や投稿数に関係なく、損害金額が同額と判断されています

連帯責任で足を引っ張られる可能性もあるので、目先の金額のみで割り勘する前に良く考えた方が良いと思います。(実際、共謀を疑われて裁判官の心証が悪くなる可能性があるそうです。。)

色々な意見があると思いますので、弁護士の先生に相談されてください。

 

 

詳細は、別途、有料記事で記載予定です。紙の同人誌も作成します。

 

 

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