判決の報告(2023年2月)
最初に
・この記事はこの記事 の発信者情報開示訴訟で開示した2人のうちの1人を被告にした、損害賠償請求訴訟の判決の事例の共有です。
・この記事は発信者情報開示訴訟を安易に勧めるものではありません。
・事件番号は伏せさせて頂きます。ただし、訴訟の真偽に議論時間を割かれることを作成者は望みません。弁護士・メディアからの正式な問い合わせには事件番号を開示します。
(メールフォーム:事件番号の問い合わせからお問い合わせ下さい。)
※個人からの問い合わせには一切開示しません。法律相談時の参考等に使用したい場合は、相談予定の弁護士の方からのお問い合わせをお願いします。
・個別の誹謗中傷の相談には対応できません。まずは弁護士に相談してください。
・ネットの誹謗中傷と発信者情報開示の実態についての正しい知識を得たり、考えるきっかけになれば幸いです。この記事が広く読まれ、安易に危うきに近づずに済む人が増えることを祈っています。
・この記事は原告側の事例共有です。
裁判所に提出された証拠資料や書面や代理人弁護士とのメールでのやりとり、裁判所が作成した尋問調書等で、事実と証明ができる内容で構成していますが、被告側から見えていたこの訴訟は異なると思います。そういうものとしてお読みください。
・発信者情報開示訴訟についてはこちらの記事をご覧ください。
<判決>
2023年2月 判決
66万1011円+遅延損害金=71万6642円が一括で振り込まれました。
同時に被告側の代理人から、「お互いに関わらない」「お互いに投稿しない」という内容で書面を作成したいという連絡がありました。
こちらからは「私に関する投稿を削除し、もう投稿しないと約束(再び投稿した場合は罰金あり)するなら、記事にはアカウント名は書かない」という条件を出し、代理人を通して回答しましたが、催促しても返信はなく一か月以上が経過したため、本記事を公開いたします。
※上記の提案は被告の誹謗中傷の投稿を辞めさせたい、賠償金を支払った同居のご家族の意向で、本人の意向ではなかったようです。せめて無理なら、できないと返事くらいして欲しい。。記事の公開が遅くなっただけだった。。。(この交渉中もご本人は該当のアカウントで愚痴を投稿してました。)
<被告について>
・被告は
アンケート
@175nothankyou
@yes_provence
他、複数のTwitterのアカウントを作成し、
・私の投稿を監視し、誹謗中傷する内容の投稿をし続ける。
・私のアカウント名で検索して、批判的な内容の投稿をRTして拡散する。
・私が精神病の嘘つきで妄想癖があり、私が投稿している職業などのプロフィールは嘘で、訴訟は虚言であると投稿し続ける。
・私が同人175(イナゴ)であるとし、言いがかりの注意喚起を拡散したり、私が金儲けのために同人活動をしていると非難するまとめ記事を作成して拡散する。
・私と相互フォローの知人や記事や私について言及した人に対して、私についての憶測からくるデマや、人格を攻撃する内容のリプライやDMをする。
・恣意的なアンケートを作成・公開し、拡散する。
・私の投稿を恣意的に抜粋してまとめ記事を作成し、拡散する。
・Twitterのアイコンに私のアイコン画像を使用し、私と関係のあるアカウントをフォローし、私と誤認させてフォロー返しさせ、私に関するデマや誹謗中傷を読ませようとする。
・Twitterのプロフィールに私を中傷する記載とまとめ記事へのURLを記載し、私のフォロワーや、記事に言及した第三者のアカウントをフォローすることで、まとめ記事を閲覧させようとする。
・私の意見に賛同する第三者の投稿に対して、相手が投稿を削除するまで、私が問題のある人物であるから信用するなと、相手が折れるまでブロックしても捨て垢を作って返信し続ける。
・相手が自分の意見に賛同しないと、匿名掲示板に晒したり、まとめ記事を作成して拡散し、アカウントを削除するまで嫌がらせする。
・このブログのコメント欄やマシュマロに、大量の投稿をする。
などの様々な粘着的な嫌がらせを、2018年から継続的に続けてきた人物です。
(一人で数千回以上の私に関する投稿をしていました。)
※私はテニプリで20年以上、銀魂で15年以上、YOIもマイナーカプ(現在オンリーワン)で活動しているので、旬ジャンルの人気カプを短期間で転々とする同人175には私の活動は全く当てはまらないです。
※家族の付き合いで鬼滅の映画を見に行き、感想をTwitterに投稿しただけで、私が鬼滅に移動する可能性があるから鬼滅の人は気を付けてくださいと注意喚起を拡散されました。。完全に言いがかり。。
<判決文より抜粋>
※上記以外の捨て垢も大量に使用していると思われます。
@175nothankyouの投稿から発信者情報開示訴訟をして個人情報を取得し、刑事告訴&民事での損害賠償請求訴訟をしました。
被告は私が訴訟対象のアカウント名を公表しなかったことを利用、かつ、
「IPが開示されても、個人情報の開示決定はなかなか認められない」
「同人ペンネームでは開示できない」
「転居(引っ越し)すれば発信者情報開示されても損害賠償請求訴訟から逃げられる」(実家に転居した結果、実家を警察に家宅捜索された。)
「内容証明が届いても無視すればいい。損害賠償請求訴訟は赤字が確定するし、訴訟は大変だと聞くから起こされないから、無視が正解」(そこでやめても赤字だし、すでに2回も訴訟してるんですが。)
「判決が出てもどうせ20万だし、払わなければいい」
「刑事告訴されても家宅捜索はないし、支払い命令が出ても数万で済むから問題ない」
などのネット上の自分に都合の良いデマを信じて、
発信者開示訴訟~損害賠償請求訴訟中、
「自分は訴訟の対象者ではない」
「あかいの訴訟は精神病の虚言である」
というポーズをとったまま、(鍵を開けたり締めたりしながら)、損害賠償請求訴訟の判決直前まで、以下のような嫌がらせを続けました。
(捨て垢を作って、わざわざ「内容証明送っても無視するから無駄」とか「引っ越せば逃げられる」とか定期的に私に上記のような<ネットで真実(デマ)>を教えにくる。。)
・多数の人に話しかけたりフォローして、まとめ記事を拡散しようとする。
・第三者の私を批判する投稿や、憶測の投稿を拡散しようと過去の投稿をRTする。
・質問の形で第三者に私に関するデマを投稿させようとし、それを自分でRTして拡散する。
<例>
※最近の投稿より抜粋。
※被告は訴訟が本物であること、私がIT業界で働くSEであることを知っている上で、第三者に上のような質問をしている。
証拠も提出しているし、本人尋問時に私は被告の目の前で、自分がどんな仕事をしているのか話しているし、尋問調書も作成されている。(もし私がIT業界で働いていないなら、私が裁判所で偽証したことになる。)
提出している証拠資料や私の話で納得できなかったにしても、被告が依頼している代理人弁護士に質問すればいい話なので、私と会ったこともない関係のない第三者に、上記のような憶測の質問をする意味はない。
第三者を巻き込んで、私の誹謗中傷と嫌がらせを続けようとするので、この記事では被告のアカウント名を公開することにしました。
この記事を公開しても、ご本人は自分は訴訟の対象者とは認めないと思われます。
以降も、捨て垢を作るなどし、
・私のSNSの投稿 をいいねやRTした人、この記事をツイートした人、私について言及した人を、フォローしてプロフィールに書かれたまとめ記事を読ませようとする。
・私に賛同する意見に対して、RTを消したり意見を変えるまで、しつこく反論する。
などの私への嫌がらせを続ける可能性が高いので、上記のような行動をするアカウントや投稿を発見した場合は、以下のフォームから情報提供をお願いいたします。
頂いた情報が実際の訴訟や刑事告訴に使われた場合は、最初に情報提供いただいた方に、少額ですがアマゾンギフト等でお礼をさせて頂きたいと考えています。
情報提供、よろしくお願いいたします。
メールフォーム : 誹謗中傷に関する情報提供
※一応、判決直後に、以下のような判決のことだと思われる投稿をしていました。
※私がTwitterで公式アカウントに過剰な要求をする人達を批判する投稿をしていたら、私に公式がキャラクターに対して嫌がらせや依怙贔屓をしており、公式が間違っているのだから凸されるのは当然であるという内容のリプライをしてきたのが被告です。私がこの人に先に何かをした事実はありません。クソリプされたのが私。
※被告は原告から誹謗中傷されたと主張していますが、そのような事実はありません。
裁判所にも以下のように、経緯を事実認定されています。
(判決文より認定事実を全文抜粋)
■被告は以下の記事でまとめられているような過激なファンの人でした。
・裁判官も以下のように事実認定しています。
<判決文より抜粋>
被告は訴訟の中で、「公式が異常であり、当然の批判」と主張していましたが、裁判所は「自分好みの作品、商品を作れ」といった趣旨の個人の意見や要望を行って表現者の意思を捻じ曲げるような圧力を集団でかける行為と認定事実の中で明記しています。
最近、ゲームやアニメの公式や、芸能人や VTuberを、お金を出しているファンの要望を聞いてくれないと批判・攻撃する愚痴垢や愚痴Wiki作って誹謗中傷した結果、発信者情報開示される方が多数いらっしゃると思われますが、投稿の正当性を主張しても、裁判所は上記のように判断しますよ!
以下、参考になりそうな内容を抜粋し、事例として共有いたします。
■裁判所主導の和解であれば50万円(※これは裁判所ではなく私が出した和解可能金額)で済んだ所、66万1010円の判決が出ました。
<経緯>
①被告が和解を強く拒否しているとのことで、和解交渉なしで本人尋問を実施することになりました。
(通常の流れは、本人尋問の前に和解の可能性について、裁判所主導で話し合われます。)
②本人尋問日が本訴訟の結審日の予定でした。
③しかし裁判官は、本人尋問直後に予定のなかった和解期日を追加し、原告である私に直接、
・判決にすると高額の判決になる。
・判決を出しても被告は絶対払わない。
・判決では被告の投稿を止められない。判決では被告の行動を制限できないから和解にして、行動を制限した方がいい。
・被告を説得してもう投稿しないと約束させるから、今回は被告の支払い可能の金額で和解してあげてほしい。
・それでも投稿を続けるようなら次(の損害賠償請求訴訟)は高額の判決を出す。
と心証開示しました。
被告側が、どのような心証開示をされていたかは私には分かりません。(それが裁判の仕組み。)
④次回の期日に、原告からの和解可能条件をあげるように依頼があり、以下の和解条件を提示しました。
<原告からの和解条件(概要)>
・和解金は50万円 (分割可) ※匿名掲示板の判決と同じ金額
・原告(あかい)に関する全投稿の削除(Twitter、まとめ記事)
・もう原告(あかい)に関する投稿をしない。(投稿した場合は罰金あり)
・被告のアカウントで、訴訟対象者と認める投稿をする。(謝罪はしなくてもいい)
匿名掲示板の判決は以下
⑤次の期日に被告から、以下の和解可能条件の提出がされました。
<被告からの和解条件(概要)>
・原告(あかい)が被告に謝罪する。
(本人尋問中にも同様の被告の発言がありました。裁判官も驚いてそれは無理、(裁判所での)和解はそういうものではないと説明していたけど、届かなかった模様。。)
・原告(あかい)に関する投稿は削除しない。
・原告(あかい)に関する投稿を続ける。
・自分が訴訟対象者と認める投稿もしない。
・支払っても上限20万円
※投稿内容は原告の悪行をまとめただけで真実だし、投稿内容も問題ないが、投稿時の「口が悪かったこと」に関してだけは非を認めるとのことでした。
丁寧な口調であれば引き続き、今まで通りの内容の投稿をしても問題ないと考えているので、上記の和解条件になるのだと思われます。(被告本人が書いた陳述書と本人尋問の被告本人回答より)
⇒ 和解は決裂し、66万1010円の判決が出ました。
※一部の人は和解は脅迫に負けた証拠で、判決にすれば結果は分からないとか主張されますが、実際の訴訟では、裁判所が和解にしたがります。
■調査費用(発信者情報開示訴訟費用)は1/2が認められました。
■該当アカウントからの謝罪文の掲載を求めていましたが認められませんでした。
⇒滅多に認められないそうです。(※私の代理人弁護士に聞いた情報。)
実際に訴訟で使われた反論とそれに対する裁判官の見解
①刑事告訴されたが不起訴になった。
警察&検察に投稿内容に問題がないと認められたのだから、無罪である。
<前提>
被告は、開示されていない多数の複垢は他人のアカウントで自分のアカウントではないと主張していました。
プロフィールに@yes_provenceの複垢と明記し、投稿内でも度々、相互に自分の複垢だと投稿しているのですが、第三者のアカウントの意見に賛同して記載しただけと主張をし、裁判所&警察&検察に自分のアカウントではないと虚偽の主張を続けました。
私は警察から、「もうしないように説教するから安心して」「まだするようならまた相談に来て」と言われており、
検察には不起訴の理由を代理人を通し問い合わせしており、「投稿内容は名誉棄損にあたるが、今回は初犯なので不起訴とした」と回答されています。
被告の投稿内容に問題がなかったと、認定された訳ではありません。
一度、不起訴となってもその後、誹謗中傷を続けれは、何度でも告訴できるし、損害賠償請求できます。(当たり前。。。)
※名誉棄損の刑事告訴は、初犯は不起訴になることが多いとのことです。いわゆる書類送検されたという奴です。前科はつかなくても、前歴が付きます。
<後日談>
しかし、被告は不起訴=無罪と認められた。自分の投稿には問題がないとお墨付きがされた(本人尋問で被告本人の回答)、と複垢含めて過去の投稿を削除せず、アカウントの鍵をあけ、私への嫌がらせを再開し、「被告本人のアカウントであるという決定的な証拠」を取られて反論され、本人尋問の前日に全て自分のアカウントであると認めました。。
(※代理人当てに認める書面が届いたのが前日の深夜で、私が知ったのは本人尋問の2時間前でした。。。)
裁判所で嘘をつくのは偽証罪という犯罪です。
偽証罪とは? 虚偽告訴罪や宣誓証言拒否罪との違いも詳しく解説 (vbest.jp)
警察や裁判所で、嘘をつくのはやめましょうね。。。
ちなみに被告が嘘をついた理由は、「原告(あかい)の読解力に問題があり、曲解するから(※本人尋問で被告本人の回答)」だそうです。(何でも人のせいにしないでほしい。。。)
②事実と異なる虚偽の情報を投稿すれば、名誉棄損になります。
弁護士に相談している、訴訟を検討している等の発言に対し、嘘だと決めつけて吹聴する人達が沢山いますが、それが事実である場合、以下のように名誉棄損になりますので注意してください。
③同人ペンネームでも同定可能性を認められます。
※YOIで活動始めたのが平成29年からで、タイニィ・アリス 赤依(あかい)で活動を始めたのは2002年からです。
④根拠もないのに嘘つき扱い、精神の病気扱いは名誉棄損に当たるので気を付けてください。
<体験談>
以下は私の個人的な体験談ですが、誹謗中傷の被害者で発信者情報開示訴訟を検討している方向けに特に共有したい情報です。
読む人の数を限定するため、100円の有料noteとしています。
(実際の訴訟がどういうものか知りたい方も、読むとなかなか興味深い内容だと思われます。)
詳細は、別途、有料記事で記載予定です。紙の同人誌も作成します。
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この記事が参考になった、以降の訴訟関連の記事も読みたい、あかいに「お疲れ様!」と「一杯奢ってくれる」方用に、Noteを作成したので一杯おごって頂けると嬉しいです。
Noteをご購入頂いた費用で、お疲れ様会したいと思います。サポートも歓迎です。